福島県南相馬市小高区の帰還予定者宅で草刈りや枝切りのボランティア (2017.6.14)

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三条市は10日、東日本大震災被災者の一時帰宅を支援する日帰りのバスを運行。同行してボランティア活動を行う29人が同乗し、福島県南相馬市小高区の要望のあった3軒で作業を行った。

三条市が10日行った東日本大震災被災者の一時帰宅を支援する日帰りのバスでる帰還予定者の家の庭で草刈りを行うボランティア
三条市が10日行った東日本大震災被災者の一時帰宅を支援する日帰りのバスでる帰還予定者の家の庭で草刈りを行うボランティア

一時帰宅支援のボランティアは、三条市社会福祉協議会が募集した日帰りの活動で、2013年から年に2回実施し、9回目。参加者は、リピーターも多く、今回は初めての5人を含む男性24人と女性5人の29人。年代別では40代2人、50代4人、60代14人、70代9人、居住地は三条市25人、燕市2人、見附市と長岡市から1人ずつ。

一時帰宅者4世帯5人とともに午前4時に三条市総合福祉センターをバスで出発。9時に南相馬市に到着し、要望のあった3軒に分かれて、樹木の剪定(せんてい)や草刈り、ごみの整理などを行った。

今回は、初めて現地のボランティアセンターを通さず、三条市に避難している帰還予定者の家に直行。何度も参加した人が多かったので作業効率もよかった。作業は予定より早く終わり、帰路は予定より1時間ほど早く午後3時に南相馬市を出発し、8時ころ三条市に到着した。

刈った草をまとめる
刈った草をまとめる

今回が5回目の参加だった三条市の会社員高橋茂さん(61)は、昨年7月に同地区の避難指示が解除してからまもない秋も参加した。それから半年余りたっての再訪で、「人の感じがした」、「少しづつ復興していると感じた」と言う。

小高区の作業をした場所で、道路ですれ違うということはなかったが、新しい家を建てていたり、人の声が聞こえ、以前のようにひっそりという感じではなかった。ただ、そこから5キロほどのところでは、まだ戻れない。津波の被害がそのままの場所もあったと言い、「先の長い話だと思っています」と話していた。


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