加茂市国際交流協会(会長・小池清彦加茂市長)は20日、加茂市産業センターで総会のあと国際交流の集いを開き、110人が参加して交流した。
加茂市がロシアのコムソモリスク・ナ・アムーレ市と交流を始めたこともあり、1992年に加茂市国際交流協会を発足した。ちょうど海外の女性が日本人男性と結婚することが増え始めたころでもある。その2年後から毎年、国際交流の集いを開いている。
加茂市の新潟経営大学は2001年から留学生の受け入れを行っていることもあり、加茂市で暮らす外国人は多く、国際交流の集いは、海外から移住した人を含め大切な交流の場となっている。
今回はそうした海外出身者49人をゲストに迎えた。出身国は中国を最多にベトナム、フィリピン、イギリス、スコットランド、韓国、ロシア。加茂市に住む留学生、ALT、企業実習生をはじめ、加茂市内外に住む日本人男性と結婚した人などだ。協会には約30団体と約140人の会員があり、希望した会員も参加。食事しながら自由にテーブルを回って交流した。
ベトナム出身男性のグエン・アン・アイン・トゥオンさん(24)は、2015年4月から加茂市内の建設会社の実習生になり、主に道路舗装の仕事を現場で学んでいる。今年度で実習を終わり、いったんベトナムへ帰る。加茂市での生活は「あまり大変じゃない。もう慣れた。みんな親切」とグエンさん。寂しくなったときは「時々、家族に電話する。彼女はいないから」と笑った。
中国・チチハル市出身女性の徐嘉潤(シュー・ジャールン)さん(17)は、15歳のときに旅行で来日し、母が日本人男性と結婚して昨年3月から新潟市西区に移り住んだ。地元高校に通う2年生で、「日本は食べ物もおいしいし、楽しいです」という。中国では大都市に住んでいたせいか、「日本の風景がいちばん好き。青空がすごくきれい」と日本の豊かな自然を喜び、「日本の友だちもたくさんできた。もっと日本語がうまくなりたい。将来は日本で中国語の先生になりたいけど、自信がない」と照れくさそうに夢を話した。