三条、燕、加茂、田上、弥彦の県央地域5市町村でつくる「県央基幹病院設置に係る道路等環境整備促進期成同盟会」は23日、平成29年度総会を開き、県央基幹病院に隣接する道路の拡幅と新規整備などを示した平成29年度事業計画などを決めた。
同期成同盟会は、救命救急センターを併設した基幹病院の早期開設に向け、5市町村が一致団結し、道路など環境整備の実現に関する事業などを行うため、2015年に設立した。新潟県は昨年9月、県央基幹病院の建設場所を決定し、平成35年度早期の開院を示す基本方針を示し、現在は基本設計に入っている。
23日は5市町村の首長と議会議長が出席した。会長の国定三条市長があいさつで、建設地周辺の幹線道路を中心に慢性的な交通渋滞が発生しており、「まずはこの渋滞の解消が一刻を争う重篤(じゅうとく)な患者さんの救命の鍵を握っている。同時に冠水対策にも万全を期する必要がある」とし、「開院までにこれらの課題解消に向けた道路等環境整備が不可欠」と述べた。
さらに、その環境整備のうち、いちばんの足元になる県央基幹病院の内水対策と、整備が不可欠な県央大橋から国道8号を結ぶアクセス道路の整備は、県との間で一定の方向性を見たと明らかにし、同期成同盟会の活動に感謝した。
県央大橋から国道8号を結ぶアクセス道路は、県央基幹病院に隣接する都市計画道路「3.3.5下須頃上須頃線」(1,760m)のことで、その拡幅と新規整備を、三条市が事業主体となって整備していくこととなった。現在供用されている、国道8号の須頃(二)交差点から里見須頃店の前を通り、ピアザ デッレ グラツィエ前付近までの1,100mを拡幅。そこから県央大橋付近までの650mを新たに整備するもので、病院の開院前までに整備する。
議事では役員改選、平成28年度の事業報告、収支決算、平成29年度の事業計画(案)、収支予算(案)について、すべて原案通り決めた。平成29年度事業計画は、次の5項目を重点目標として運動を展開するとともに、関係当局に要望し、事業の早期実現を期する。