燕市立燕南小学校(佐藤研一郎校長・児童213人)は、5年生35人の総合学習の一環で28日、みその仕込み体験を行った。
燕市吉田中町、越後味噌醸造株式会社の木龍康一社長が講師。同社は昨年から燕市内すべて小学校に、みそ蔵の見学やみそ仕込み体験を案内している。燕南小は昨年も5年生が行っており、ことしは6月24日に越後味噌醸造に出向いてみそ蔵見学を行い、それに続くみそ仕込み体験を燕南小の調理室で行った。
越後味噌醸造がつぶしたダイズと塩を混ぜたものを用意し、児童はそれに米麹(こめこうじ)と水、さらに越後味噌醸造のみそも加えて混ぜた。それを団子のように丸めて保存用のおけの底にぶつけるように投げ入れて空気を抜き、ビニール袋を閉じたら完成だ。
木龍社長は「みその中に酵母菌や乳酸菌がうじゃうじゃいて、夏の間に発酵するのを手助けしてくれます」、「生きているので優しい気持ちで、おいしくなーれ、おいしくなーれと言いながら混ぜてください」と話した。
児童は三角巾にマスク、手袋を着け、7つの班に分かれてそれぞれ4.2キkgのみそを仕込んだ。一生懸命に作業したので予定より早く作業を終わった。児童からは「みそが発酵するときになんでアルコールが出るんですか?」、「高温多湿で作るとどうなるの?」とレベルの高い質問が相次ぎ、木龍社長も回答に四苦八苦していた。
みそ仕込み体験に児童は「初めてだったけどみんなでいろいろと協力する必要があったけど、うまくいったと思う」、「団子を作るのが冷たくて気持ち良かった」と楽しみながら達成感を味わい、日常的に味わっているみそについてあらためて考えていた。
みそは調理室で保管して秋には完成。総合学習のテーマは食についてで、バケツや農業体験田でイネも栽培しており、昨年は秋に収穫祭を行っている。