燕市の合唱団「コーロ・スプラウト」(田野正則代表・団員26人)は7月2日(日)午後2時から燕市文化会館で2年ぶりの自主コンサート「サマーコンサート〜こころのメッセージ〜」を開き、初めてゲストに三条市出身のシンガーソングライター佐藤ひらりさんを迎えて歌声を披露する。
燕市南町に生まれ、10万人に1人とも言われる小児慢性特定疾患胆道閉鎖症のため、2003年に17歳で亡くなった岡村可奈子さん。岡村さんの詩に山形県南陽市のシンガーソングライター須貝智郎さんが作曲し、『笑顔を忘れないで』という曲が生まれた。
コンサートの中盤でその須貝智郎さんと佐藤ひらりさんのそれぞれのミニコンサートのコーナーを設ける。佐藤ひらりさんをゲストに招くのは初めてで、佐藤ひらりさんが燕市文化会館のステージに立つのも初めてだ。
佐藤ひらりさんは、視神経低形成で生まれつき全盲だが、シンガーソングライターとして活動を続け、この春には東京の高校へ進学して上を目指して歌の練習に励んでいる。「ハンディをもちながら明るい歌声を聴かせ、東日本大震災の被災者を励ますひらりちゃんに、可奈子ちゃんのことがだぶって」と代表の田野正則さん(65)。ぜひゲスト出演してほしいと頼んで実現することなった。
コンサートのフィナーレでは、須貝智郎さんと佐藤ひらりさんのふたりを交えたトークや全員の『笑顔を忘れないで』の合唱で締めくくる。
コーロ・スプラウトは2004年11月に発足し、2年に1度、自主コンサートを開いており、今回で4回目になる。料金は小中学生無料、前売り券は高校生・一般500円、当日券は一般700円。問い合わせはコーロ・スプラウトの関川さん(電話:0256-62-3376)へ。