新潟市西蒲区岩室温泉で「冬妻の蛍(ひよつまのほたる)」が飛び交う季節にあわせて6月24日、冬妻蛍の飛翔地に近い丸小山公園で毎年恒例の「蛍(ほたる)と野外コンサート」が行われ、数百人が来場して夏の夜に音楽にホタルとぜいたくな趣向を楽しんだ。
岩室地域コミュニティ協議会が主催。芝生が広がる丸小山公園で夕暮れからとっぷり日が暮れるまで、東京からGOOD BYE APRIL、Tamamix with 椎谷求、新潟市内で活動する岡村翼が演奏を披露した。会場には先に行った灯籠(とうろう)流しで子どもたちが作った灯籠を並べてともし、空が明るさを失うのに比例して柔らかい光を放った。
ホタルの飛翔地は、ここから歩いて2、3分。多宝山のふもとから流れ出る「岩室祓川(いわむろはらいがわ)」で、周辺に冬妻の清水があることから、冬妻のほたると呼ぶ。
この夜は蒸し暑く、ホタル観賞には絶好の条件だった。岩室祓川の入り口にはタケを立て、短冊に願いごとを書いて下げてもらった。千人どころではない大勢の人が次々と連なって山の上に向かって歩き、まるでまつりのようなにぎわいだった。
ホタルの飛翔もたくさん見ることができ、奥の方では数十匹ものホタルを点滅を一度に見られる所もあり、「きれい!」、「こんなにすごいんだ!」と声を上げて驚いたり感動したりしていた。
ホタルの飛翔のピークは午後8時から8時半ころ。ことしは6月に入ってから気温の低い日が続いたので飛び始めるのが遅く、7月上旬までは十分にホタル観賞を楽しめそうだ。