大雨の影響で燕市分水地区・国上の農道で4日朝早く土砂崩れが発生して土砂が道路に流れ出したため、通行止めにしている。
土砂崩れが発生したのは、道の駅国上の裏手に続く国上山のふもとを走る農道。最近、道路舗装の整備を行っており、農道わきの斜面の2カ所で土砂崩れが発生した。
1カ所は土砂が少なかったのですぐに撤去したが、もう1カ所は道路を半分くらい土砂が覆ったため、砂袋や土のうを積むなどしてこれ以上、土砂が道路に流れ出さないようにした。引き続き土砂崩れの危険性があることから通行止めにし、雨がやんで落ち着いてから土砂の撤去などの作業を行う考えだ。農道の近くに住宅などはない。
燕市は3日、午前8時20分に災害対策本部を設置し、同時に分水地区の避難準備・高齢者等避難開始を発令し、国上勤労者体育センターに避難所を開設し、いずれも4日午後3時現在、継続している。
避難所には、3日は7世帯の12人が避難したが、4日は正午までに避難者はなかった。地元の国上自治会長、千嵐三千穂さん(70)は、4日は午前9時ころから車で町内を巡回し、正午前には朝に続いて2回目の避難所のようすを見に来た。
千嵐さんは「まだ危ないね。まだどんどん雲が来てる」と警戒した。国上をはじめ分水地区の山手は土砂災害の危険性が高く、年に一度、梅雨前に山手のある町内が集まって土砂災害に関する会合を開いて情報交換などを行っており、ことしも6月に開いた。
2日に行われた燕市の総合防災訓練でも国上勤労者体育センターに避難する訓練を行っており、訓練の大切さを実感していた。