九州北部を襲った記録的豪雨で、にいがた災害ボランティアネットワーク(李仁鉄理事長・三条市元町)は、現地でボランティアセンターが設置されるなどしたらいつでも人員を派遣できるよう準備している。
大分県日田市などの被災地では、ボランティアセンターを設置する準備を始めている。全国社会福祉協議会ではすでに被災地へ先遣隊を派遣しており、6日の夜にも第一報が出る見込みだ。
にいがた災害ボランティアネットワークでは、日田市か福岡県朝倉市へスタッフにボランティアセンターの運営を支援するスタッフを派遣することになるとみており、翌週末の連休のタイミングになりそうだ。
三条市では全国で水害が起きるたびに備蓄しているスコップや一輪車などボランティアが使う資機材を被災地へ届けているが、今回は被災地が九州と遠く、輸送費用がかさむため、発送しない可能性が高い。
李理事長は「特別な機材以外は被災地で調達してもらうことになりそう。ただ、広範囲で被害が発生しているので、資機材が入手できずにこっちから送る可能性は残っている」と言う。
今は情報収集に努めているが、三条市が大きな被害に見舞われた7.13水害も7.29水害も今よりあとに発生しており、「これから2カ月は大雨の心配が必要で、九州北部だけにとらわれず、これからも水害が発生する可能性も念頭に取り組みたい」と李理事長は話している。