西蒲区巻甲、中吉川旧醤油蔵内で29日午後5時半から音楽イベント「声とギターのMixing Colors ~ 巻に響くシンフォニー ~」が開かれる。
巻地区出身のメゾソプラノ歌手、松崎由香さんと国内外で活躍するギタリスト清水ひろたかさんのコラボレーションライブ。松崎さんは08年にオペラ「椿姫」フローラ役でデビューした後、オペラの舞台でメゾソプラノの諸役を演じた。そのほか、カフェやギャラリーなど各地で次世代につなぐ音楽も届け、ボイストレーニング、歌の指導とともに呼吸と声のワークショップも開く。東京二期会所属。
清水さんはギタリストでコンポーザー、エンジニア。89年に音楽活動を始め、オノ・ヨーコ、坂本龍一、コーネリアス、Salyu、デヴィッド・バーン、ルー・リードなど国内外のアーティストのレコーディングやライブで共演している。
中吉川は、文化年間(1804-1818)にまでさかのぼるしょうゆとみその醸造元で、全盛期は県内外から海外へ卸した。94年に閉店し、今はレンガ造りの煙突をはじめ、麹蔵などの遺構が残る。隣接するアパートを拠点に中吉川の歴史を探り、巻のまちなかを観察、再認識、再構成し、楽しむきっかけを発信しているのが「中吉川AP」で、今回のライブは松崎さんと共催する。
中吉川APとししても単独の音楽イベントの企画は初の試みとなる。ポスターは西蒲区出身のイラストレーター、神田亜美さんに描きおろしで完成した。チケットは一般3,000円、小・中・高校生1,500円、小学生未満は無料。問い合わせは中吉川AP(メール:nykap7@gmail.com、電話:080-1368-0323)へ。