九州北部豪雨で大きな被害の出た大分県日田市に8日、災害ボランティアセンターが設置されたのに伴い、にいがた災害ボランティアネットワーク(三条市元町)の李仁鉄理事長は10日には現地入りすることにした。
日田市では豪雨により3人が死亡し、多くの人と連絡がとれない状況になっている。日田市社会福祉協議会では8日午前9時、日田市総合保健福祉センターに日田市災害ボランティアセンターを開設し、まだ雨が断続的に降るなか、早くもボランティアを募集して一般家屋の泥出しや家財の搬出などの活動を始めた。9日も午前9時から正午までボランティアを受け付ける。
一方、全国の企業、NPO、社会福祉協議会、共同募金会などで構成するネットワーク組織「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議」の先遣隊がすでに現地入りしており、李さんはその先遣隊と、6日に三条市が現地へ派遣した職員2人を紹介するサポートも行っている。
李さんは翌週末の3連休のころに現地入りを考えていたが、予想より早く災害ボランティアセンターが開設されたことや一刻も早く現地入りしてほしいとの要望も受けて前倒しで現地へ向かうことにした。
現地ではアドバイザー的な役割を務め、「最低でも4、5日は滞在することになると思う」と李さんは言う。ただ、まだ行方や安否のわからない人が多く、復旧作業が続き、土砂崩れの危険性が高いなかでのボランティア作業に心配もあり、「奥に入ったら帰って来られなくなることも考えられる」と話した。