11日の三条は明け方の最低気温が25.0度、最高気温は35.6度を観測し、この夏初めての熱帯夜に続き、初めての猛暑日となる厳しい暑さだった。
熱帯夜は夜の気温が25度以上のこと。窓を開け放っても寝苦しい暑さだった。日中は相変わらずの青空で、毎正時の観測値では午前9時の30.8度で早くも30度を突破。正午には33.8度、午後1時10分に最高の35.6度を記録し、これまでこの夏最高だった前日10日の33.9度を2度近くも上回った。
猛暑日は1日の最高気温が35度以上の日。風も弱く、裸になっても汗が噴き出す暑さだ。せめて日差しだけでも回避しようと、日傘を差したり、頭にタオルをかぶったりして歩く人も。三条市立嵐南小学校から下校する児童が横断歩道を渡るときに黄色い旗を掲げるボランティアの男性もキャップにノースリーブ、短パンの夏姿で顔を赤くしていた。
三条市では、夕方までに熱中症の症状で4件の救急搬送があった。いずれも症状は軽いようだ。三条市消防本部によると、午後7時までに救急搬送されたのは、未明に自宅で具合が悪くなった10代の男性、高校野球の試合後に男子高校生、午前中に屋外作業中だった40代男性、午後に屋外作業をしていた60代女性の4人。それぞれ、頭痛やしびれなど熱中症と思われる症状だった。
この猛暑は梅雨前線に向かって南からあたたかく湿った空気が吹き込んだのが原因。12日は梅雨前線が近づいて時々雨の予報。新潟の最高気温は29度と猛暑は一息つきそうだ。