我が家の夏は、しらさぎ森林公園の蛍から始まる。
花菖蒲の紫が蛍の光で一瞬、濃く浮かび上がるのは本当に美しい。
蛍を見ていると映画『火垂るの墓』を思い出す。兄が妹を呼ぶ「節子…」の声が聞こえてくるようで、こっそりひとりで切なくなっていたりする。
一方、子どもたちは、キャッキャッと実に楽しそうに蛍を追いかけている。
娘よ、それは、あなたが苦手な虫、しかも光っているのはお尻なのだよ!。
こんなに万人に好かれる虫は、ほかにあるだろうか。
あった!。
カブトムシ。夏はこれからである。
律子