タクシー車両で三条市内全域にある停留所間を運行する公共交通「三条市デマンド交通ひめさゆり」で3日、65歳以上の市民を対象に2人以上で乗車して提示すると料金が割り引きされる「おでかけパス」の利用を開始した。
乗合乗車の料金は、市街地、北、南、下田の4つのエリアに分けて設定。エリア内の移動と、北・南エリアー市街地エリア間はA料金で1人当たり400円、それ以外の下田エリアー市街地・北・南エリア間と、北エリアー南エリア間はB料金で1人当たり800円になる。
それが、おでかけパスを提示するとA料金が100円引きの300円、B料金が300円引きの500円になる。おでかけパスの発行料金は1,000円なので、A料金なら10回、B料金なら4回の乗車で元が取れ、往復で考えればそれぞれ5回、2回の外出で元が取れる計算だ。
乗合乗車の利用が多い人にはお得なサービスだが、それ以上に協賛店の特典を魅力と感じる人も多いはずだ。おでかけパスの提示で特典を提供できる店を募集し、12日までに37の協賛店が登録している。
特典の内容は、おまけプレゼントやスタンプ2倍から、飲食店や理美容店で5%引き、さらにスーパーのマルイが市内4店舗で5%引き、ローソン三条東大崎店が10%引きと、デマンド交通を利用しなくても協賛店の魅力だけでおでかけパスを入手したくなる。
ただし、おでかけパスの対象は、市内在住の満65歳以上か、運転免許を自主返納した運転経歴証明書を持つ人に限られる。発行を受けるには、三条庁舎の環境課、栄、下田のサービスセンターで申請書に記入し、健康保険証などの本人確認書類に発行料金1,000円を添えて申し込む。
デマンド交通の乗合利用の増やして高齢者の外出機会を増やそうと、おでかけパスを企画した。4月から発行しており、11日までに133枚を発行。利用を呼びかけている。問い合わせは環境課生活安全・交通係(電話:0256-34-5574[直通])へ。協賛店のサービス内容はホームページに一覧表を掲載している。