三条市出身の写真家、佐藤等さん(67)=東京都練馬区=を指導者に西蒲区中之口、中之口地区公民館を拠点に活動する写真サークル「シリウス」は、11日から23日まで地元の中之口先人館ギャラリーで第7回の日韓写真交流作品展を開き、シリウス会員と韓国の写真をあわせて展示している。
シリウスの作品は会員24人全員の合わせて46点を展示。韓国からは毎年恒例の原州(ウォンジュ)市の写真メディア委員会から30点と初出展の始興(シフン)市老人総合福祉館10点、金堤(キムジェ)市老人総合福祉館11点の51点で、日韓合わせて97点を展示している。日韓で作風や写真の色味は明らかに異なり、写真を通して国柄の違いを感じることもできる。
指導者の佐藤さんは三条市出身で三条高校を卒業。今も母が燕市吉田地区に住むので時々、新潟を訪れる。シリウスの事務局で、地元の「フォトクラブ道」の会長だった西村欣一さん(75)は、通信教育のNHK学園で講師だっった佐藤さんの指導を受けて親交を深め、フォトクラブ道の会員に作品を見てもらうようになり、中之口地区公民館で始まった初心者カメラ教室の講師を佐藤さんが務めた。
その教室の受講者を会員にシリウスが発足し、フォトクラブ道の会員全員もシリウスに参加。2011年に初めて作品展を開いた。大学や専門学校で写真を指導した佐藤さんの教え子の韓国人留学生との縁もあり、原州市の写真メディア委員会からオブザーバー的に参加してもらった。
翌年から正式に日韓写真交流作品展として開き、今は冬に原州市にも同じ作品を展示して両国の架け橋ともなる巡回展のような形になっている。また、フォトクラブ道はことし解散し、結果的にシリウスに一本化された。
また、日韓写真交流作品展がきっかけでそれより1年遅れて中之口先人館を会場に日本、韓国、ロシアの作家による作品展「ともだちとトモダチと友達展」も始まり、毎年開催。その後「友達展」と名称を変え、ことしは日韓写真交流作品展に続いて25日から8月6日まで開かれ、台湾の作家も加えて日韓写真交流作品展の作品の一部をはじめ、絵画、デザイン、ポジャギ(パッチワーク)、華道、俳画などが展示される。それに先立って23日は午前9時半から11時まで韓国作家によるポジャギのワークショップも行われる。両展とも午前9時から午後4時半まで開場、月曜休館。