2004年の7.13水害から13年がたった13日、9人の尊い命が失われた三条市では、ことしも五十嵐川の堤防が決壊した場所に造られた五十嵐川水害復興記念公園で水害犠牲者に黙とうをささげた。
公園に建立された慰霊碑の前に献花台を設置。国定勇人市長、佐藤卓之県議、藤田博県議、武石栄二市議会議長、吉田実副市長、長谷川正二教育長、山田尚彦新潟県三条地域振興局長、地域整備部長など市、県関係者や市民など20人余りが参列した。
青空が広がる蒸し暑さのなか、堤防が決壊した時刻の午後1時15分に黙とうをささげた。続いて、国定市長から順番に、白いキクを献花して犠牲者の冥福を祈った。
献花のあと報道関係のインタビューに国定市長は、「あらためて、7.13水害で亡くなられた9名の方、平成23年の7.29水害で亡くなられた1名の方の御霊に対して深く哀悼の意をささげました」。「同時に、九州北部でも豪雨被害の復旧作業が続いているが、ああした水害が、どこでいつ何時起こるかわからない。私たちは、あの16年、23年の苦い経験をしてしまっているので、次、再び同じようなことがあったときには、今度こそ1人も犠牲者を出さずに乗り切っていきたい。そういう気持ちも込めてお参りさせて頂きました」と話した。
また、九州北部のの豪雨被害について、犠牲者を哀悼し、被災者を見舞いの気持ちを表すとともに、この日は大分県日田市や福岡県朝倉市で最高気温が36度くらいに達しており、「7.13水害と重ねあわせてみると、被災されている方々はしんどい思いをされていると思う」と気遣い、水害サミットの動きを話した。