夜遅くからの大雨で土砂災害の危険が増すなか、三条市と燕市は災害対策本部を設置。三条市は大面、長沢、森町、本成寺、大崎、鹿峠地区の山沿いの地域に避難勧告を発令。燕市は国上、長辰、太田、竹ヶ花、渡部、真木山、幕島の各地区に避難勧告を発令した。
三条市は午前3時50分、燕市は5時25分に災害対策本部を設置した。三条市は4時10分に大面、長沢、森町地区の山沿いの地域に避難勧告を発令した後、5時に新たに本成寺、大崎、鹿峠地区の山沿いの地域に避難勧告を発令した。
午前5時に三条市下田地区のすべての保育所と保育園は休園、下田地区のすべての小中学校と栄地区の大面小学校が休校を決めた。
燕市がいずれも国上地区の山手を対象に午前6時に避難勧告を発令した。いずれも避難場所は国上勤労者体育センター。避難勧告が発令された長辰地区にある「てまりの湯」は、この日の営業を中止した。
JR東日本は5時37分現在、県央地域の路線では信越本線の見附-羽生田駅間の上下線、越後線の吉田-出雲崎駅間の上下線、弥彦線全線の上下線で運転を見合わせた。信越本線は新潟-新津駅間の上下線で一部列車が運休となった。弥彦線は午前7時前に運転を再開した。このほか只見線と米坂線の一部区間で運転を見合わせている。
三条では午前2時までの58.0ミリを最高に降り始めから午前6時までに累計82.0ミリの雨量を記録した。三条市滝谷の五十嵐川では、4時から避難判断水位を超えている。県央地域では各地で冠水や床下浸水が発生している。