23日に続いて24日も時折、激しい雨が降り、県央地域でも各地で道路の冠水の被害をはじめ、河川の水位上昇、一部で土砂崩れもあった。
この雨では、これまであまり災害に縁のない弥彦村で影響が大きかった。午前6時に災害警戒本部を立ち上げ、午後3時ころからの豪雨で一気に緊迫した。
矢川の水位が上昇し、堤防を越える恐れが出た。上和泉地内の上泉大橋付近ではひっきりなしに村民が川のようすを見に来ており、小林豊彦村長も訪れて自分の目で確認していた。堤防まで1メートルほどに迫っているところもあった。
ほかにも温泉街の近くを流れる払川の水かさが増えて流れが激しくなったため、土のうを配ったほか、家屋などに浸水の恐れがあった数カ所に土のうを配布。村役場正面玄関も玄関前にたまった雨水が自動ドアのすき間から役場内に入り始めたため、土のうを並べて防いだ。
被害はなかったが、井田地内で住宅の裏で土砂崩れがあった。大戸や井田で弥彦線のガード下の掘り下げてある部分が水がたまり、通行止めしたが、夜になる前に解除した。
燕市では午前5時40分に災害対策本部を設置。道路冠水のため、イオン県央店付近(井土巻)、吉田地区の吉田産業会館付近(吉田東栄町)、吉田日之出保育園前(吉田日之出町)を通行止めにした。三条市ではコメリ三条店裏のアンダーパス(須頃)を通行止めにした。
三条市では五十嵐川の滝谷水位観測所で午後7時に避難判断水位の25.0mを超える25.04mを観測したが、8時には24.95mとなり、その後も水位は下降した。
三条では午後3時までの1時間の24.0ミリを最高に降り始めから24日午後10時までに累計170.5ミリの雨量を記録した。翌24日まで夜遅くまで強い雨の恐れがある。