28日午前7時40分ころ、三条市東本成寺地内のJR信越本線の線路内で人身事故があり、列車とぶつかった60歳男性がけがをして病院に運ばれた。列車の乗客などにけがはなかった。
事故があったのは、市道西大崎西本成寺線の嵐南跨線橋の下付近で、直江津発新潟行きの4両編成の快速列車とぶつかった。運転士が線路内に人がいるのを発見して、急停止したが間に合わなかった。
男性は列車と線路の間に潜り込むような形になった。事故発生直後は意識はしっかりとしており、全身にすり傷があり、高エネルギー外傷で病院に運ばれた。
列車の乗客や運転士にけがはなかった。この事故の影響で東光寺-三条駅間の上下線で一時運転を見合わせ、午前8時44分ころ運転を再開したが、新津-新潟駅間の上下線で一部列車が運休となった。事故原因など詳しくは三条署で調べている。
事故を110番通報した付近の会社で働いていた人によると、この場所で列車の警笛を聞くことはよくあるが、今回は、いつもより長い警笛音と「キー」というブレーキ音が聞こえたと言う。外に出てみると、列車が止まっていて、先頭車両の前から3分の1くらいの位置で、車両と線路の間に人がいて動いており、線路の外に出ようとしているようにも見えた。これは大変だと思い110番通報をしたと話した。