11月に越後長野温泉「嵐渓荘」(三条市長野)で行われる竜王戦を前に、三条市は30日(日)午前9時から午後8時まで三条市中央公民館とステージえんがわの2会場で初めての「将棋の祭典 in さんじょう」を開く。
中央公民館会場では、午前9時から9時50分までの三条名人との対局で始まる。燕市・吉田中3年頓所亜夢路さん。希望者6人ていどと平手で対局する。
午前10時から11時20分まで田中悠一五段と貞升南女流初段が模範対局を行い、初手立ち会いから終局まで将棋の一連の儀式を再現する。
午前11時半から午後0時半まで三条市で竹風駒を作る大竹日出男さんが竹風駒半世紀の軌跡を語ったあと、弟の大竹健司さんが竹風駒の製作実演を行う。竹風駒は日本で3本の指に入る将棋駒の逸品とされる。その竹風駒を手掛ける大竹兄弟から話を聞き、実演を見学できる貴重な機会だ。抽選で10人に竹風駒の「歩根付け(ストラップ)」のプレゼントもある。
ステージえんがわ会場では、午後1時から2時まで模範対局を行う2人のプロ棋士による多面指し(希望者に午前11時から整理券を配布)、2時から3時までプロ棋士トーク&サイン会、午前10時から正午までと午後1時から2時までそれぞれ先着10人を対象に将棋駒“字母紙”で消しゴムはんこ作り。ほかにもフリー将棋、三条版どうぶつ将棋、夕方からステージえんがわのアルコールを味わいながら飲みュニケーションなども行い、キッチンカーも終結する。
第30期竜王戦七番勝負の第4局が11月23、24日と三条市長野、越後長野温泉「嵐渓荘」で行われることが決まった。昨年の竜王戦から公募した会場で七番勝負が行われており、三条市も応募してことし初めて竜王戦が三条市で行われることになった。
将棋の祭典は三条市での開催が決まる前から三条市に決まることを見越して企画を進め、結果的に空振りにならなかった。公式戦29連勝の新記録を達成した藤井聡太四段が初めて黒星を喫したのが今期の竜王戦決勝トーナメント2回戦。それ以前から、29歳で他界した村山聖棋士を題材にした映画「聖の青春」が昨年11月に公開されて話題を集めるなど、将棋ブームが続いており、タイムリーな将棋の祭典の開催に地元で注目を集めている。問い合わせは三条市市民部生涯学習課(電話:0256-32-4811)へ。