新潟県と(公財)新潟県消防協会は30日、三条市で第68回新潟県消防大会を開き、三条防災ステーションで行われたポンプ操法競技会の小型ポンプ操法で、三条市消防団を代表して出場した下田方面隊第2分団が2位の好成績を収めた。2005年の合併後の三条市での入賞は初めて。
午前10時から燕三条地場産業振興センターで、意見発表・表彰式を行い、米山隆一知事をはじめ来賓、消防職団員など約700人が参加。初めに消防殉職者に対する黙とうを行い、意見発表、消防機関及び消防団員・消防職員と消防団協力事業所等の表彰などを行った。
意見発表では三条市消防本部の皆川徳幸消防副士長が「大規模災害への備え」、三条市消防団の大竹智子班長が「女性消防隊!7歳になりました!」のテーマでそれぞれ発表した。
ポンプ操法競技大会は、午前11時半から三条防災ステーション駐車場を会場に開催。競技は2種目で、ポンプ車操法に9チーム、小型ポンプ操法に18チームが出場した。県央地域では加茂市消防団第5分団と開催地枠の三条市消防団下田方面隊第2分団の2チームが、小型ポンプに出場した。
両チームの結果は、三条市消防団下田方面隊が、1位の阿賀町消防団上川方面隊(総合得点84.75)と1点差の83.75点で2位。加茂市消防団は6位までの入賞に及ばなかったが10位と健闘した。
表彰状と2位の盾を手にした三条市消防団下田方面隊第2分団チームキャプテンの刈屋寿さん(34)は、「ほっとしました」、「きつい練習だったが、みんなよくやった」と、昨年12月に始まった練習を振り返った。5月までは週3回、6月からは週4回、仕事を終えた夜間に、下田地区の会社の敷地を借りて練習を続けた。大会前の3週間は、本会場の防災センターで毎朝5時から1時間の練習を繰り返したという。
タイムがなかなか縮まらないなど、いろいろな事もあったが、そのたびに団員同士で励まし合ってきた。さらに、「地域の方々など多くの人に感謝しています」とたくさんの支援や励ましに感謝の言葉を述べるとともに、「やってきてよかった」と喜んだ。