真夏の夜の弥彦温泉街の風物詩、弥彦商工会青年部(西片亮太部長・部員17人)と旅館組合青年部による縁日村がことしも1日から15日まで「ヤホール」で開かれており、地域の人や温泉の宿泊客に縁日風の飲食や遊びをサービスしている。
13、14日を除いて毎晩午後7時半から9時ころまで営業。ヤホール前の駐車場にテントを張り、1回100円の水ヨーヨー釣り、型抜き、射的、輪投げを行い、飲食は焼きそば、焼き鳥、フランクフルト、モツ煮、かき氷などを販売している。ゆっくり飲み食いできるようにテントの前にもござを敷いてテーブルを並べてある。
ゲームの100円券と飲食の100円引き券がついたちらしを村の広報紙に折り込みで全戸配布し、村内の小学校と保育園を通じて子どもたちにも配布しているので村民へのPRは抜かりない。初日1日から日暮れとともに地元の親子連れが続々と訪れ、例年のにぎわいがやって来た。
弥彦の温泉街には夜、遊べる場所がないので、夏だけでも宿泊客から楽しんでもらえたらと縁日村を始め、20年くらい続いている。今では村民向けがメーンになっているが、宿泊施設でも宿泊客用のちらしを配布していることもあって浴衣に下駄で訪れる宿泊客も多く、縁日村があるからと弥彦温泉に泊まりに来る人もいる。
半月もの間、青年部の部員が交代で縁日村の運営を担当し、青年部OBにも手伝いを頼んだ。青年部の年齢制限が40歳以下から45歳以下への引き上げに伴い、前年度で卒業の予定だった3人が青年部に残ってくれた。それでも、これまでは墓参りの13日だけ休んだが、ことしは14日もどうしても部員を手配できず、休むことにした。
部長の鎚起銅器職人西片亮太さん(38)=弥彦村麓=は、「青年部とは関係のない祭りの仲間も手伝ってくれ、大勢の人の協力で運営できている」と感謝している。