燕三条地域の卸売業をアピールしようと昨年初めて開かれた「燕三条卸メッセ」が、ことしは「燕三条トレードショウ 2017」と名称も新たに10月5(木)、6(金)の日間、燕三条地場産業振興センターで開かれる。
昨年は燕三条地域の卸売業者だけを対象にしたが、ことしはメーカーにも対象を広げ、出展は昨年の43社・73小間から、ことしは燕74社と三条64社の計138社・122小間と企業数で約3倍、小間数で約1.7倍に大きく膨らんだ。
昨年も会期は2日間だったが、ことしは10月5日から8日までの4日間、開かれる燕三条地域の工場を開放する「燕三条 工場の祭典」の最初の2日間に会期を合わせ、相乗効果を狙う。「燕三条 工場の祭典」を紹介する小間も設ける。
金属加工を中心とした地場産業の集積地である燕三条地域では、製造品の出荷額は約6,800億円、商品を流通させる卸問屋は1,000社ほどあり、その出荷額は約4,100億円にのぼる。全国シェアのトップ企業も数多くある。
2014年に始まった燕三条地域のメーカーを中心とした見本市「燕三条ものづくりメッセ」は、ものづくり系の見本市では日本海側最大規模を誇り、燕三条地域のものづくりのアピールに成功している。燕三条地域の産業の両輪であるメーカーともう一方の流通を支えている卸売業者が一堂に会して発信していこうと昨年初めて燕三条卸メッセを開いた。
昨年は出展が少なかったという声があり、ことしはメーカーにも出展を呼びかけて規模を拡大した。製造の現場を見たいという要望もあったので「燕三条 工場の祭典」の日程に合わせた。
三条商工会議所と燕商工会議所でつくる燕三条トレードショウ実行委員会は1日、記者会見して詳細を発表した。国外のバイヤーにも来場を呼びかける一方、一般の来場も受け入れる。昨年は1,600人の来場者があったが、ことしは5,000人の来場を目指す。
委員長の田野隆夫燕商工会議所会頭は「来られる方々には燕三条地域の特徴のある展示会が2つそろったのではないかと自負している」と自信を見せた。