新潟伊勢丹(新潟市中央区)で開かれている「NIIGATA越品」で、2日から7日までの6日間は10月の本開催を前に「燕三条 工場の祭典」とコラボレーション。参加企業の商品の展示販売やワークショップ、日替わりトークも行って燕三条のものづくりをアピールしている。
ことしの「燕三条 工場の祭典」に参加する104社のうち、希望した27社が出展。各社のブースに自社製品を展示し、販売している。鎚起銅器、ニッパ型のつめ切り、包丁、桐製品、チタンアクセサリー、食品ではみそ、豆腐、コーヒーなど燕三条地域を代表する商品が並ぶ。
毎日、1時間刻みで紙を使ったインテリア、スプーン、ソープカービング、彫金など15種類のワークショップを順番に行い、3日から7日までは毎日、参加企業の代表らによるトークを行う。会場は「燕三条 工場の祭典」を象徴するピンクの斜めストライプで彩られ、「燕三条 工場の祭典」を楽しみしている人をわくわくさせてくれる。
友だちと来場した加茂市の女性は、「燕三条 工場の祭典」の展示ものぞいて見ようと新潟伊勢丹を訪れた。会場で彫金で木の葉のキーホルダーをつくるワークショップに挑戦し、それに飽き足りず講師に頼んではし置きも製作した。自身も布を素材にしたバッグ作りを手掛けており、初めての金属加工に「うまくいくか心配しながら集中してたがねでたたくのは、わくわくしてすごく楽しい」と喜んでいた。
「燕三条 工場の祭典」は燕市の名だたる企業の工場を開放するイベントで、ことしで5年目になる。会を重ねるごとに来場者も売り上げも順調に伸ばし、昨年は農業の「耕場」や販売する「購場」の2つの「KOUBA」も加えて幅を広げ、厚みを増した。ことしは「燕三条 工場の祭典」10月5日から8日までの4日間、開かれる。
地域別の来場者の内訳は、県外4割、燕三条地域3割、燕三条地域を除く県内3割。これまでは代官山の蔦谷書店や六本木のアクシスギャラリーをはじめ主に首都圏でPRを展開してきたが、意外に地元で知られていないことから、ことしは足元の新潟で周知を図ることにした。
関係者は「本開催とは先立て燕三条の製品にふれ、燕三条のモノに対する思いにふれてほしい。ワークショップは子どもたちの夏休みの宿題にも利用してほしい」と来場を呼びかけている。参加企業は次の通り。
【参加企業】明間印刷所/イシモク/大岩彫金/近藤製作所/武田金型製作所/MGNET/テーエム/藤次郎/長谷弘工業/ほしゆう/マルト長谷川工作所/ヤマトキ製作所/レジエ/越後味噌醸造/嘉平豆腐店/三条果樹専門家集団/三条スパイス研究所/フタバ/ひうら農場/本町そ菜出荷組合/THE COFFEE TABLE/ツバメコーヒー/諏訪田製作所/マルナオ/タダフサ/永塚製作所/玉川堂/