高級なはしの製造で知られる株式会社マルナオ(福田隆宏社長・三条市矢田)は、語呂合わせで「箸(はし)の日」の4日夜、同社で初めてのキャンドルナイトを行い、敷地にタケと組み合わせた1000個のキャンドルをともして幻想的な静かな夜を過ごしてもらった。
燕三条地域の7社が参加して5月の大型連休に初めて行われた「燕三条 春の工場めぐり」に同社も参加した。その来場者からのこぎりでタケを輪切りにするワークショップに参加してもらった。できた竹筒を置いて中でLEDをともし、敷地内にずらりと並べた。
中央には「○」の中に「直」の字が入った同社のロゴの形を描くようにキャンドルを並べた。夕涼みがてら歩いて訪れる近所の人や同社製品の愛用者、この機会にと家族を連れて来る社員も。来場者には切れ目がなく100人以上が訪れて時間を忘れてゆったりと過ごしていた。
同社はことし初めて「御箸供養」を行い、7月24日から8月18日まで御箸供養箱を設置して不要になったはしを持参してもらい、最終日の18日に御箸供養の神事を行う。その一環でキャンドルナイトを企画した。
木工を手掛ける同社は、自然との共生を考えるアースプロジェクトに取り組んでいる。同社周辺の里山には人工的に植えられたと思われるスギが多く、広葉樹のカエデやナラの植樹を計画している。タケも多く、今回はそのタケを活用。福田社長は予想を上回る来場者を喜び、「箸供養祭を毎年、恒例にしていきたい」と話していた。