ことしで10年目となった夏休みに小学生が100kmを踏破する「寺子屋つばさ100km徒歩の旅」が7日、スタートした。三条市、燕市、弥彦村の4年生以上の小学生82人が参加し、4泊5日で「山の日」の11日のゴールを目指しているが、台風5号が接近するなか、猛暑と風雨が立ちはだかる過酷な100kmとなった。
参加小学生は、4年26人、5年28人、6年28人で、男女別は男子45人、女子37人の内訳。初日7日は午前7時半から出発地の三条市下田地区の「いい湯らてい」駐車場で結団式を行った。
100km徒歩の旅の実行委員会の嘉瀬一洋会長は「1日目から綱領にあるように自分の果てしない力、果てしない可能性をしっかりと信じて班の皆さん、リーダー、サブリーダーと一緒にきょうの1日の20kmをグリーンスポーツセンターまで歩き抜いてほしい」と求めた。
燕東小6年青柳すずさんと弥彦小6年石橋望さんの2人が完歩宣言を行ったほか、ラジオ体操、チクサクコールなどを行い、子どもたちは集まった保護者全員とハイタッチをして100kmの旅へ踏み出した。
親元を離れて100キロを歩き抜くことで子どもたちの成長はもちろん、その間、子どもから離れ、情報も遮断することで親からも成長してもらおうと毎年、行われている。
実行委員会は燕三条青年会議所のOBが中心だが直接、子どもたちと接し、親代わり、兄や姉代わりとなって支えるのが大学生や専門学生の学生スタッフだ。ことしは初めて第1回から第3回まで3年連続して参加した2人が学生スタッフとして戻ってきた。その2人県立大学1年山崎大河さんと新潟中央短大1年土田成美さんで、2人で前に立って綱領の唱和も行った。
初日の三条は、台風5号接近に伴うフェーン現象でこの夏最高の38.1度まで気温が上がる記録的な厳しい暑さに見舞われ、最初の休憩地点の旧荒沢小に到着すると、顔を真っ赤にしていた。翌7日は台風による強い風雨が心配され、近年になく険しい100kmの道になりそうだ。