7日の県内は迫る台風5号の影響もあってフェーン現象となり、各地で猛烈に暑さになった。三条では石川県・かほくの39.0度に次ぎ、上越市の大潟と並ぶ全国2番目の高温を記録した。
三条の明け方の最低気温は25.5度で熱帯夜だった。毎正時では午前8時の30.1度で早くも30度を突破。正午には36.1度と35度を超え、続く午後1時にはいったん34.8度に下がったものの、ここからふだんとは逆の風向きの東寄りの風が吹き始めるとともに再び気温が上昇。午後3時5分に最高の38.1度を記録した。
その後も東寄りの風が続いてなかなか熱気は冷めず、午後6時でも35.4度の厳しい暑さが続いた。
この記録的な猛暑のなかでも、果樹産地の三条市大島地区では、ふつうに農作業をしている農家の人が目立った。荻島地内では、ナシの「豊水」の摘果をしていた男性は、「(台風は)頭の上を通りそげらね。いっそ頭の上だと意外と吹かない。今まで2回ぐらいっあったね」と話した。
成長の悪い実をもぎ、収穫したい実により栄養がいくように間引く作業で、「台風が来れば勝手にまねいで(注:間引くのような意味)くれんだろうけど」、「台風が来るのに摘果なんて頭がおっかしいんじゃないかって」と大笑い。猛暑のなかでの作業にも「やっぱり慣れてるからいいんだね。年齢の割に」とまた笑った。
台風5号は8日正午ころ新潟県に最接近するとみられ、十分な警戒が必要だ。