「立秋」とは名ばかりの三条で今夏最高の38.1度まで気温が上がる猛暑だった7日、三条市笹岡地内の国道289号の歩道緑地では、高齢者が炎天下で草取りに精を出していた。
地元の上新田という集落の老人会が、2巡目新潟国体が開催された2009年から約100メートルにわたって歩道緑地をボランティアで整備してきた。昨年で老人会が発展的解消し、代わりにことしから高齢クラブが発足。「上新田の高齢クラブ」なので頭文字の3つの「K」から「3K」と名付け、引き続き整備を行っている。会員は70歳以上の12人で、顔ぶれは老人会のころと大差ない。
ことしも5月中旬にサルビア、ベゴニア、ベゴニアなどのきれいな花を咲かせる苗を植えた。春はチューリップ、夏もこのあとヒガンバナが咲き、春から秋まで色とりどりの花を開いてドライバーの目を楽しませてくれる。
7日は会員10人が参加して9時ころから草取り作業。昼前には終わって集会所で茶飲み話に花を咲かせた。猛暑のなかでの作業に、熱中症になりはしないかと心配になる。会長の近藤岩夫さん(78)はひとりの作業は大変だし、孤独だが、「うんなから助けてもらえばいーあんだて」と口も手も動かして作業を楽しんでいた。