盆休みも後半となった14日、「じばさんお盆フェア」開催中の燕三条地場産業振興センターは、北海道から九州まで全国からの帰省客や観光客でにぎわった。
盆休みにあわせて11日から16日までフェアを開き、燕三条製品をPRしている。連日、駐車場には全国各地の県外ナンバーが並び、県内の来館者とともに帰省客や観光客が訪れている。
14日も朝から大勢の人が訪れ、実演や体験、燕三条製品の買物、子ども向けのゲームを行うちびっこコーナーなどを楽しんでいた。
14、15日の2日間は、三条市の鑿鍛冶(のみかじ)、田斉道生さん(47)が、自身の製作した「やり鉋」の鉋がけ実演を行っており、日本古来の鉋で、今でも国宝や重要文化財の修復に用いられているという槍型の鉋でヒノキを削ってみせた。
以前に燕三条で働いており、20年ぶりに大阪から訪れたという家族は、法隆寺の修復などでもやり鉋が使われると聞き、感心しながら、なめらかな切れ味に驚いていた。
県外客は、道の駅となった同センターに観光の途中でたまたま立ち寄った人や県内の知人や親せきに紹介されてという人も多いが、雑誌やテレビ番組で燕三条製品を知って同センターを目的に訪れる人もいる。
「SUWADA」の爪切りを通信販売で購入したことをきっかけに燕三条に興味を持ち、初めて来館した人や、里帰り中で実家にあったフライパンが良くて買いに来た人、友人に土産を買いに来た人も。スノーピークでキャンプをしているという家族、弥彦に泊まっているので立ち寄った夫婦、毎年の里帰りのコースという人など、さまざまな理由で同館を訪れる人がいる。同フェアは、入場無料。午前9時半から午後5時半まで。