弥彦村の盆の成人式が15日行われ、男性42人、女性48人の計90人の対象者のうち70人が出席。弥彦神社で参拝、弥彦総合文化会館で式典を行ってはたちの門出を祝った。
小林豊彦村長は式辞で、将棋の藤井聡太四段の公式戦29連勝の新記録の強さの裏にはAI(人工知能)を研究し、取り入れたとし、「科学技術をどのように自分の仕事や生活に活用するか考える、そんな時代になってきている」との認識を示した。
弥彦村はより良い村づくりのために地方創生の政策を積極的に活用しており、「弥彦の村づくりは究極のところ人づくりであり、ふるさと弥彦村を愛し、強い意志と知恵をもって地域の発展をささえようと努力する人材づくりが地方創生の鍵」とし、「生まれ変わる弥彦村の実現に向けて、はたちを迎えられた皆さんから弥彦村の発展を力強く支えていただきたい」、「この歴史と豊かな自然に恵まれた弥彦で育ったことを誇りとし、夢と希望に満ちたこれからの人生を堂々と歩んでいただきたい」と期待した。
成人者宣誓で柄沢幹弥さんは「わたしたちはこれからも常に向上心を持って夢や希望を大きく抱いて、それぞれの目標に向かって限りなく歩み続けることを誓います」、謝辞で五十嵐友香さんは「わたしたちはきょう、この日をひとつの節目とし、おとなになったことを自覚するとともに自分自身に責任をもち、常に向上心をもって努力を惜しまず、勇気ある行動で社会に貢献していきたいと思います」と述べたほか、志田傑さんと齋藤樹莉愛さんが成人者発表を行った。
午前10時の新潟の気温は25.2度で過ごしやすい朝の陽気のなかでの成人式となったが、和装の出席者はなく、男女ともスーツや女性はパーティードレスなどで出席した。弥彦小学校、弥彦中学校と村内の小中学校は1校だけで、新成人は全員が同学年の顔見知りで、和やかな雰囲気だった。
成人式のいちばんの盛り上がりは恩師の紹介で、恩師と教え子の久しぶりの再会は笑顔がいっぱいだった。恩師のあいさつも大喜利のように笑い声に包まれた。このあと、全員で弥彦温泉の旅館に会場を移してはたちの同窓会を開いた。