トップアスリートが所属するミズノ株式会社の陸上クラブチーム「ミズノトラッククラブ」の初めての燕合宿が19日から24日まで三条・燕総合グラウンド陸上競技場を練習場に行われている。
ミズノトラッククラブは9人の選手が所属し、全員が世界陸上の日本代表経験者。そのうち先の陸上世界選手権の男子400メートルリレーで銅メダルを受けた日本代表の2走で、リオ五輪400メートルリレーで銀メダルに輝いている飯塚翔太、リオ五輪の400メートルハードルに出場した野沢啓佑、松下祐樹ら男子5人と女子2人の7人で合宿している。
初日19日の練習は午後3時から2時間。移動日のこともあってごく軽い練習にとどめ、談笑したり、陸上に親しむ子どもたちのサインに気さくに応えたりとリラックスして過ごしていた。
ミズノグループと一般財団法人燕市体育協会は、2014年4月から燕市の体育施設の指定管理者となった。それをきっかけに、ミズノの契約選手や社員選手を起用した「ミズノビクトリークリニック」の燕市での開催、燕市内中学校1、2年生を対象にした燕市の「燕キャプテンミーティング」にミズノが講師を派遣するなど、両者の連携が進んでいる。
中村哲郎監督は、昨年まで3年続けて燕キャプテンミーティングの講師を務めており、昨年は松下祐樹も講師を務めた。そのなかで競技場があることを知り、一度、総合グラウンドを訪れて状況も確認している。総合グラウンドの陸上競技場が2015年に全天候型のウレタン舗装に改修されており、それがなければ合宿が実現していなかったのは間違いない。
今回の合宿は中村監督から燕市へ合宿の話をもちかけた。中村監督は「食事の件など面倒な話をさせてもらったが、(燕市が)全面的に協力してくれることになった」と感謝している。本当はもっと合宿をしたいが、選手のスケジュールがまちまちで日程調整が難しいと言う。
総合グラウンドのトラックについては、サーフェイスが新しくて走る練習にも非常に好ましいと言い、サッカーなどに使うためにフィールドが使えない施設も多いが、「天然芝が使えるのはすごく足の負担が軽い」と歓迎していた。
練習は常に公開で行っている。燕市は22日は午後3時半から中学生、午後6時から中学生を対象に選手を講師としてビクトリークリニックの陸上教室を行う。合宿に参加しているメンバーは次の通り。
▲菅井洋平(走幅跳び)▲川面聡大(100m・200m)▲飯塚翔太(100m・200m)▲野沢啓佑(400mH )▲松下祐樹(400mH)▲和田麻希(100m・200m)▲市川華菜(100m・200m)