県内有数の果樹産地、三条市大島地区の生産物を集出荷するJAにいがた南蒲大島選果場=三条市代官島=で、15日から秋の味覚のナシ「幸水」の機械選果の出荷を開始。暮れの洋ナシ「ル レクチエ」まで続くナシのリレーがスタートした。
スタートは、早生品種の「幸水(こうすい)」。お盆明けの18日も、生産者が持ち込んだナシが選果機にかけられ、糖度センサーを通過して次々と箱詰めされた。
「幸水」は夏に収穫するみずみずしいナシ。ことしは、小玉傾向だが、糖度は十分。同選果場の区分けでは、最高の「特秀品」が13.5度以上、次の「秀」と「優」は11度以上の甘さ。
JAにいがた南蒲の管内の和ナシは、三条と加茂の2大産地があり、両地区あわせて約200ヘクタールの栽培面積で、330万kgの出荷を見込んでいる。
この日、出荷された「幸水」は、三条、西部、新潟、長岡の県内4市場をはじめ、北海道・札幌、東京・太田、名古屋・中京市場など全国に送られる。出荷のピークは、8月20日過ぎころから月末ころまで。
「幸水」のあとは、「豊水」、「あきづき」、「二十世紀」、「新高」(にいたか)、「新興(しんこう)」と和ナシが続き、12月の洋ナシ「ル レクチエ」まで出荷は続く。