18日から23日まで弥彦村で夏合宿を行っている大相撲・伊勢ヶ浜部屋は、20日夜に後発の力士が北海道・旭川場所から合流。翌21日の公開朝稽古(けいこ)には横綱日馬富士をはじめ4人の関取と11人の力士が弥彦神社相撲場でけいこに汗を流し、主催者発表で5,600人が見学した。
この日、けいこに参加した関取は日馬富士のほかに安美錦、宝富士、初日から参加している照強。大関照ノ富士はけがで治療中、誉富士は20日に合流したが体調不良のため、この日のけいこは休んだ。
けいこは午前8時から照強と力士らで始まり、遅れて関取が加わり、さらに遅れて日馬富士が加わると会場は大きな拍手でわいた。日馬富士は土俵に上がって練習することはなく、土俵の下で体の状態を確認するようにしこを踏んだり、力士を相手に立ち合いの確認したりを繰り返した。夏の暑さが戻ってきて、日馬富士の体も玉の汗だった。
けいこを終わるときに、初めて土俵に上がり、日馬富士を中心に全員が整列して両手を広げて塵手水(ちりちょうず)を切り、目を閉じて精神を集中した。
新潟市に住む多賀洋子さん(31)は、は生後2カ月半の悠人ちゃんと長岡市の実家の母と3人で見学に訪れた。出産のため実家で過ごしている。ことし4月から産休中で、産休になってから大相撲を見始めてファンになった。
「日馬富士が見られて良かった。テレビで見るよりスラッとして足が長く、筋肉質でした。安美錦も力士にかけ声をかけたりしてノリが良かった」とスー女の素質は十分。翌22日はけいこ後の午前10時半から力士に赤ちゃんをだっこして写真が撮れる赤ちゃん写真大会が開かれが、「子どもが元気に育つようにあしたも来ます」。今度は母に変わって父が同行してくれると話した。