新潟市西蒲区・岩室温泉で19、20の2日間にわたって夏恒例の岩室温泉まつりが行われ、地元の人たちや温泉街の宿泊客でにぎわった。
19日は岩室小学校金管バンド行進、伝統神輿渡御、スターマイン大会、20日は子供みこし山車行列と行われ、20日夜の終盤は芸妓屋台踊りと仕掛花火が行われた。
にぎわいの中心となったのは2日とも温泉街の小冨士屋わき駐車場に夜間、開設されたお祭り広場。新潟市岩室観光施設いわむろやが、子ども向けのゲームと露店を用意し、親子連れが続々と訪れた。
芸妓屋台踊りは、トラック全体をパネルで覆ったガンダムのような屋台と三味線や太鼓、歌で演奏する地元の民謡の会「岩室だいろ会」の地方(じかた)が乗ったトラックが、門付けのように祝儀を出した旅館や店の前へ移動して「伊勢音頭」、「お祭り音頭」、「青すだれ」などの歌や踊りを披露した。
同時に近くに立てた灯ろうを中心にして盆踊りのように「岩室甚句」や「岩室音頭」を踊った。最初から最後まで一緒に移動して踊る人もいれば、家の近くに来てから踊りに加わる人、旅館の浴衣で見よう見まねで踊る人も。一方で西蒲区巻地区の越王(こしわ)太鼓も温泉街を移動しながら太鼓を披露した。
フィナーレの仕掛け花火は丸小山公園で行われた。小さな花火ばかりだが、打ち上げ場所も観客席も公園内という目の前で上がる花火は、花火が開くと同時に爆発音が耳に届き、ほぼ遅延ゼロ。時間も15分と短いが、BGMが流れるなか、ほぼノンストップでまくしたてるように上がる花火は想像以上の迫力で、数百人が花火見物を楽しんでいた。