燕市観光協会は、ことしから来年にかけて県立吉田高校と民間企業との3者による協会イベントに事業にかかわる食の開発に取り組んでいる。取り組みは秋と春に分け、秋は9月24日に燕市国上、道の駅国上で行われる酒呑童子行列に向けた開発を進めている。
酒呑童子行列は、燕市分水地区の砂子塚に生まれたとされる伝説の鬼、酒呑童子をモチーフに毎年秋に行われているイベント。近年、高校生ボランティアが企画、運営するウエイトを増やしている。
昨年の高校生ボランティアの反省から食に取り組んだ方がいいという意見があった。そこで、ことしは吉田高校の文化教養コースと民間企業をまじえた3者連携の食開発を計画。7月から9月までの秋は酒呑童子行列に関するもの、来年1月から4月までの春は5月の桜まつりに関する食を開発する。
酒呑童子行列に向けては、吉田高校文化教養コースの3年生30人が7月から酒呑童子をテーマにアイデアを出した。そのなかから民間企業からの協力もあってレストハウス華苑が「(仮)鬼辛担々麺」、株式会社さかたやと株式会社ココスで鬼の色にちなんだ「3色かきごおり」と五平餅(ごへいもち)の鬼の金棒バージョンアレンジの商品化が決まっている。
五平餅の鬼の金棒バージョンについては、JA越後中央が特別栽培米の一等米「飛燕舞」10kg、越後味噌醸造株式会社が袖ふり味噌(みそ)10kgをそれぞれ寄付し、「オールつばめ」で作ることになった。
21日に燕市観光協会で開かれた高校生ボランティアの企画会議で、JA越後中央と越後味噌醸造からココスと食のPRを担当するPRチームのリーダー、県立燕中等教育学校4年木村紗也さんへのコメとみその授与が行われた。
材料代が浮いているので、通常の五平餅は1本300円で販売しているが、鬼の金棒バージョンは250円で酒呑童子行列の250本から300本ていどを販売する。また、かき氷は250円で200杯から250杯を販売し、酒呑童子行列に先立って9月9日に燕市交通公園で開かれる青空市「ツバメルシェ」でも30杯ていど販売する予定だ。