29日早朝、北朝鮮の弾道ミサイルが発射されたのに伴って燕市では3人の「頑丈な建物」への避難を確認した。
燕市分水地区にある燕・弥彦総合事務組合消防本部の分水消防署に、近所に住む年配の夫婦と女性1人の3人が連れ立って避難に訪れた。Jアラートで弾道ミサイルが上空を通過したことが伝えられるとまもなく帰宅したという。
分水地区の渡部ではことし6月、弾道ミサイルの発射を想定した県内初の住民訓練が行われた。弾道ミサイルに対する防災意識の高い地域であることが、3人の避難につながったようだ。三条市ではとくに避難を確認していない。
Jアラートでは頑丈な建物に避難するよう呼びかけがあったが、早朝では頑丈な建物のほとんどが鍵が掛かっていて、避難できるのは警察署か消防署くらいに限られる。眠っている時間のJアラートに目を覚まされてそれから頑丈な建物に避難するのは難しく、現実的には家の中にとどまるのが最善と思われる。
燕市ではJアラートを受信した場合の対応マニュアルをつくっていないが、すぐに防災課職員が市役所に参集。小中学校の登校への影響が心配されることから、教育委員会の学校教育課職員もすぐに登庁した。
ただ、JR東日本は在来線を含めて一時、運転を見合わせたため、越後線の粟生津駅で電車が停車したために近くの踏切が遮断機が降りたままになり、登庁に時間がかかったという防災課職員もいた。
燕市も三条市も弾道ミサイル発射による登校見合わせなどの影響はなく、それ以外の影響の報告もとくになかった。