10月5日から8日まで行われる5年目の「燕三条 工場の祭典」に独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する中小企業大学校三条校(西祐喜雄校長・三条市上野原)が初参加。2つの無料特別セミナーと施設見学会を行うので、この機会に来校を呼びかけている。
特別セミナーのひとつは、「5Sでつくる明るい職場と家庭」。6、7の2日間、それぞれ午後1時から5時まで同じ内容で開く。講師はふくだ5S実践舎代表の福田隆氏と、ふくとみ経営研究所代表で三条校人材支援アドバイザーの内山貢悦氏のふたり。「5S」とは整理、整頓、清掃、清潔、しつけの頭文字のSをとったもので、誰でも自主的にあまり金をかけずにスタートでき、結果が目に見え、楽しく続けられる。
セミナーでは5Sの考え方や奥深さを学び、三条校を舞台に5S活動を行い、校内を回って改善できることを探して実践。具体的な手順や効果を体得する。職場環境の維持改善から生まれたが、一般の人、主婦にも参考になる部分は多い。
もうひとつの特別セミナーは「江戸しぐさから学ぶ思いやりのしぐさ」。7日午前10時から11時半まで開き、株式会社モアクリエイション代表取締役の柴田光栄氏が江戸しぐさの歴史や背景を紹介しながら江戸っ子たちの生活を考察し、先人の知恵と工夫、江戸っ子たちの粋な心意気から職場や家庭での円滑なコミュニケーションのひけつを学ぶ。
施設見学会は5日と6日の午前11時から11時半までと、7日の午前11時半から正午までの3回行い、職員のガイド付きで校内を案内する。土曜の7日は食堂を営業しているので、食堂のメニューを味わうこともできる。セミナーは事前予約が必要だが、施設見学会は申し込みの必要はなく、直接、三条校へ出向く。
三条校では第1回の「燕三条 工場の祭典」から運営スタッフに職員を派遣するなど協力してきた。昨年は出足が遅れて正式参加こそしなかったものの、「燕三条 工場の祭典」にあわせてセミナーと施設見学会を行った。セミナーは定員30人のところ70人もの参加があり、施設見学会も人気で好評だった。
ことしは準備万端、5回目にして「燕三条 工場の祭典」に参加。三条校では「燕三条 工場の祭典」に賛同する一方、三条校の取り組みが遅れているとの認識もあり、担当者は「三条校はことしで開校から25年になり、もう1回、地域の人と一緒に開かれた施設にしたい」と言い、そのきっかけとして今回の企画に気軽に参加してくれるよう呼びかけている。
特別セミナーに参加したい人は、9月29日までに三条校へファクシミリ「0256-38-0771」、メール「sanjo-kenshu@smrj.go.jp 」、電話「0256-38-0775」で申し込む。参加申込書は三条校のホームページからもダウンロードできる。問い合わせは三条校へ。