10月5日から8日まで名だたる燕三条地域の工場を開放する「燕三条 工場の祭典」のレセプションパーティーのひとつとして、10月7日午後5時からツインバード工業本社(燕市吉田西太田)で「燕 若獅子の饗宴(きょうえん)」が開かれ、燕市の3人の料理人が腕をふるう1日限りのフルコースディナーを燕市で生まれた食材、カトラリー、調理器具とともに味わってもらう。
シェフは「和」の明治屋(秋葉町4)総料理長・大橋和明さん(42)、 「洋」のビストロ・ナオミオーナーシェフ・塚原直己さん(38)、「中」の麺'S 冨志店長・森山史朗さん(38)。アラフォーの3人で考案した前菜に始まってポタージュスープ、魚料理、肉料理、そして3人の共同差魚によるシークレットメニュー、最後にデザートのフルコースになる。
大橋さんがサケの焼き漬けやノドグロのみそ漬け、塚原さんが保育園の収穫体験のサツマイモのを使ったポタージュや牛ほほ肉のワイン煮込み、森山さんはソウルフードの鶏肉のレモン和えや嘉平豆腐店の豆腐と燕産のもちブタを使った一口マーボー。デザートは老舗洋菓子店の白根屋(秋葉町3)が担当し、地元のトウモロコシを使った農商連携の画期的なスイーツを発表する。
メニューを見ただけでも十分に食欲をそそられる。食材も燕づくし。越後味噌醸造株式会社(吉田中町)の燕産ダイズで作ったみそ、宮路農場(吉田下中野)の野菜、ひうら農場(吉田本町)のブランドキュウリ「もとまちきゅうり」など燕産の食材を使い、ドリンク類はタカバタケchaya(桜町)が提供し、アールクラフト塚原板金有限会社(吉田東栄町)が企画運営に加わる。
カトラリーの金属洋食器はもちろん燕産。包丁は藤次郎株式会社(物流センター1)の世界で認められた包丁を使って調理する。会場を提供するツインバード工業のフルーツビネガーメーカーで作るドリンク、ブランパンメーカーで作るパンも提供。とことん燕にこだわる。参加費は税込み5,000円、先着150人で締め切る。
昨年の工場の祭典でも、燕市吉田地区の食の魅力を伝えたいと、ビストロ・ナオミの協力でレセプションパーティーを開き、40人が参加した。ことしは「燕市のもつ食の可能性を多くの人に提供したい」と関係者を吉田地区から燕市内の13の企業体に拡大。自分の舌で燕の食を確かめ、魅力を感じてもらおうと企画した。
20日にツインバード工業で行った記者会見で木龍社長は「燕の食のこれからの新たな可能性を提示したい」、「今回で終わりでなくひとつの形のスタートして今後もつながれば」とその先にモ期待した。また、料理人の大橋さんは「燕のポテンシャルを感させるものにしたい」、塚原さんは、限界まで突き詰めて「最後は笑顔で終われたら」、森山さんは「2人から料理を学んでラーメンの技術の希望みたいなものを望んでる」と話した。
すでに約100人の参加予約がある。予約や問い合わせは実行委員会事務局の越後味噌醸造(電話:0256-93-2002、ファクシミリ:0256-92-3837)へ。