21日から30日まで「秋の全国交通安全運動」が行われている。初日21日は県内各警察署管内で出発式などの行事が行われ、三条署と燕署はそれぞれ新たな形の行事に取り組んだ。
三条署
三条署は午前9時から三条市大島地内の国道8号駐車帯で三条市、三条市交通安全協会と連携して出発式を行い、交通指導所を開設した。今回は初めて燕三条エフエム放送の番組「さとちん電波隊」のパーソナリティー3人を一日署長などに任命した。
出発式に続いてさとちんさんを一日署長、お菊さんとひとちんさんを一日交通課長に任命。制服を着た3人に斉藤正栄署長から任命書を手渡し、たすきをかけた。新潟市南区方向から三条市の市街地方向へ向かう車を交通指導所に誘導し、国定勇人市長、斉藤署長、三条市交通安全協会の加藤敏敦会長らとともに3人も交通安全啓発グッズや「事故なし」とかけて地元大島産のナシ「豊水」200個を1人1個ずつプレゼントした。
さとちん電波隊の人気のおかげでリスナー10人ほどが見学に訪れ、関係者だけの行事だったこれまでとは違った雰囲気に。制服姿の3人に「えっ!」と声を上げて驚くドライバーもいて、「安全運転でお願いします」と話す3人から笑顔でナシなどを受け取り、逆に「頑張ってください」と激励する人もいた。
燕署
一方、燕署は午前10時半から燕市吉田産業会館で出発式のあと、道路をはさんだ向かいのスーパー、原信吉田店で広報活動を行った。昨年までは「道の駅 国上」でゆるキャラなどが参加して行っていたが、ことしは会場を変更するとともに、地元のきららおひさまこども園の年長児約60人が初めて参加したほか、その保護者や地元の高齢者も参加して出発式を行った。
園児はみんなで声を合わせて交通安全宣言を行い、CDくらいの大きさの紙に絵を描くなどして手作りしたメダルを保護者や高齢者に贈り、交通安全の歌を披露した。そのあと原信吉田店へ移動し、来店客に交通安全啓発グッズを手渡す交通安全広報を行った。買い物客はほとんどが高齢者で、孫かひ孫の世代の園児に目を細めて啓発グッズを受け取っていた。
この秋の全国交通安全運動の全国重点項目は、「子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止」、「夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止」、「座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」、「飲酒運転の根絶」の4項目。