燕市分水地区の砂子塚で生まれたとされる伝説の鬼「酒呑童子(しゅてんどうじ)」をモチーフとした恒例のイベント「越後くがみ山 酒呑童子行列」が24日、燕市国上の「道の駅 国上」とその周辺で行われ、秋晴れに恵まれて近年になく大勢の来場者でにぎわい、所願成就を願った。
ことしで13回目になる恒例のイベント。メーン会場の「道の駅 国上」駐車場の芝生広場には、飲食を中心に11の店舗が並び、特設ステージでは燕三条エフエム放送のパーソナリティー、さとちんさんの司会で鬼や地元にちなんだ出し物が次々と繰り広げられた。
「道の駅 国上」の裏手には分水異業種交流会が建設した酒呑童子神社があり、酒呑童子を「人々の縁を結び、願いをかなえる」存在としてまつる。催しのハイライトは、イベント名の酒呑童子行列。大きな真っ赤な顔の鬼の面をつけた酒呑童子を先頭に赤、青、黄の鬼とそれぞれ2匹ずつの手下の計10匹の最強鬼軍団に一般参加者が続いた。
近年になく多い300人近い大行列を編成。ステージで勝ちどきをあげ、鬼のご利益を得ようと老若男女が鬼と化して周囲約2.5kmを練り歩いた。うちわ太鼓を打ち鳴らし、「わっしょい!」とかけ声をあげるなどして稲刈りの終わった農道などを進んだ。酒呑童子神社では参拝し、最後に福まきも行った。