角兵衛獅子発祥の地の新潟市南区月潟地区の商店街メインストリートを舞台に24日、ことしも月潟大道芸フェスティバルが開かれ、厳しい残暑のなかで次々と繰り広げられる大道芸人に喝さいにわいた。
ことしで19回を数えるイベントで、大道芸はジャグリング、アクロバット、マジックダンス、ポールダンス、中国雑伎芸術団、パントマイムなど9団体・個人が出演。歩行者天国にした商店街の3カ所のステージで次々とパフォーマンスを披露した。
ほかにもハイライトの角兵衛獅子の舞やバルーンアート体験、地元団体のよさいこソーラン、月潟太鼓などのほか、あわせておはなしの会による民話がたり、旧月潟駅でかぼちゃ電車開放とトロッコ乗車体験、その近くでクラシックカーの展示も行われ、ふだんは人の気配も少ない商店街に地元の人たちがひしめき、年に一度の大道芸のテーマパークに生まれ変わった。
3カ所のステージは、30分ほどの間隔で出演者が交代。そのたびに数百人の見物客がステージの周りを囲み、最後列は演者が良く見えず、これ以上の集客は難しいほどの人出だった。
中国雑技芸術団の人間離れした体の柔らかさや道具を操る技術、日本初のストリートポールアーティストめりこさんの女性の強さと美しさの表現、大道芸の世界チャンピオンになったこともあるPerformer SYO!さんのアクロバティックなジャグリング。そして鈴木Q太郎さんが新潟県出身のお笑いコンビ、ハイキングウォーキングは「大道芸に感化されたお笑い」を披露し、準備段階から観客を大爆笑させていた。