燕ロータリークラブ(船山英幸会長)は25日、燕市立燕中学校の2年生203人を対象にことしも異文化セミナー「留学生と」を開き、新潟県立大学のコーディネートで公益財団法人ロータリー米山記念奨学会から奨学金を受けている留学生らと交流してもらった。
ロータリー米山記念奨学会は、日本全国のロータリークラブ会員の寄付金を財源とした民間最大の奨学団体。燕ロータリークラブでは、地元の中学生からその奨学金を受けている留学生と交流してもらおうと3年前から毎年、燕中学校2年生を対象に異文化セミナーを行っている。
参加したのは、県内の奨学生12人とその友だちの留学生7人の計19人で、出身はモンゴルの9人を最多にベトナム、中国、カンボジア、メキシコの5カ国。県立大学の櫛谷圭司教授が「文化を知ることの大切さ」をテーマに講演したあと、県立大学の学生をファシリテーターに外国人ごとに中学生とグループをつくり、互いに国と燕市の紹介を行ったり、留学生らの出身国をテーマにしたクイズを中学生と一緒につくったりした。
民族衣装のモンゴルのデールやベトナムのアオザイを着て参加した留学生もあり、出身国の写真をタブレットで見せて紹介する留学生も。ALT以外ではめったに外国人と交流することのない中学生は、最初は戸惑っていたが、モンゴルの夏と冬の温度差が80度もあることに驚いたり、メキシコ料理のトルティーヤやカスタードプディングを食べてみたいと思ったりするうちにしだいに打ち解け、次々と留学生に質問した。
青木佑京君は「ニンニクをスペイン語にすると“アホ”とか、日本にもある違う意味の言葉になるのが楽しい。メキシコのアボカドが世界にたくさん輸出されていることも初めて知り、外国の人と話すのはおもしろい」と話していた。