ECサイト「村の鍛冶屋」を運営し、燕三条製品を中心に販売する株式会社山谷産業(山谷武範社長・三条市北入蔵)が5日、「燕三条 工場の祭典」にあわせて実店舗の「村の鍛冶屋 SHOP」をオープンした。
「村の鍛冶屋 SHOP」は、このほど新築した社屋の一部に約50平方メートルの店舗をオープン。店舗のイメージを「倉庫」として、工場の祭典を監修するmethodの代表、山田遊氏が商品セレクトや店舗デザインなどの全体監修を行い、店舗デザインは、中川政七商店の大日本市を手掛けるABOUTの佛願忠洋氏が担当した。
店内に入ると目に飛び込んでくるのは、システムキッチン風の什器什器(じゅうき)。鍋や包丁、コーヒー関係、ジェラートなどが並び、この場所でコーヒーをいれたり、包丁の試し切りをしたりできる。屋外でペグやくわを試すこともできる。
そのほか、同社の創業時から取り扱う漁具、現在の売れ筋のアウトドア用品、鍛造ペグをはじめ、包丁、キッチン用品、園芸用品、スノーダンプなどが並ぶ。
床はコンクリートの打ちっぱなし、入口や壁面にも大きなガラスを使った自然光の入る明るい店内。照明は、天井から下がる大小さまざまなスポットライトで照らす。商品は、同社の取り扱う約20,000点から1,000点余りをセレクト。ほとんどが燕三条製、もしくは燕三条の問屋が取り扱う製品だ。
屋外には築山があり、今後、植栽などで整備される予定で、ペグやくわの試用もできるようになる。
「職人と使用する人を結びつける役割を担いたい」と掲げる同社の山谷社長は、これまではインターネット上で見ていた商品を、手に取ってもらいたいと言う。さらに、このショップは店舗ではあるものの、その空間をどんなふうに使えるのか、始めてみないとわからないとし、「自分の想像を超えるような使い方ができたら」と期待する。
また、5日から8日までの「燕三条 工場の祭典」では、購場(KOUBA)として参加。「ペグハンマーづくり」、ペグハンマーなどへの「手描きイラスト名入れ」のワークショップも行っており、6日夜はレセプションも行い、ピンクストライプのプロジェクションマッピングも施す。いずれも有料。村の鍛冶屋SHOPの営業は、午前10時から午後4時まで。日曜と祝日は休み。