8日まで開かれている「燕三条 工場の祭典」に、ことしも県内外から大勢が訪れ、燕三条のさまざまな技術の現場を体感している。
「道心斉正行(どうしんさいまさつら)」の名で玄能(げんのう)職人、馬場正行さん(64)の三条市上大浦、古式鍛錬所では、初日5日、6日とそれぞれ50人ほどが訪れている。馬場さんは、昔ながらの手仕事で、玄能の製造工程を見せている。熱心に質問する人もおり、鍛冶の話や玄能などを使う大工のこと、刃物のことなどさまざまな知見で答えていた。
同所は燕三条駅から車で30分近い下田地域で、愛知や関東方面など県外ナンバーの自家用車をはじめレンタカーで訪れる人も多いという。7日は焼入れの工程を行う。
昨年に続いて「耕場」で参加する三条市柳川新田、農事組合法人亜倶里さんじょう(野崎文夫代表理事)では、コメを刈り取ってから精米し、出荷できるまでの工程を紹介。埼玉、愛知、群馬、神奈川など「工場」を回る県外客をはじめ、三条市内の人も、田んぼと店頭のコメしか見たことがないと来場しているという。
個人農家では見られない規模の大きな機械による作業で、三条市内で3台しかないという大型のコンバインも見ることができる。7日までの参加。