4日間にわたって燕三条の名だたる工場を開放した「燕三条 工場の祭典」が8日、閉幕した。好天にも恵まれ、昨年を上回るほどの来場者で大いに盛り上がり、大成功だった。しかし明けて9日は「体育の日」で休日。工場の祭典が9日までと思って燕三条を訪れる人も多いに違いない。
そんな話しを8日午後、燕三条地場産業振興センターのインフォメーションで工場の祭典の関係者と話していた矢先、9日が仕事を休めたからと工場の祭典の見学に岩手県から訪れた男性がいた。まもなく工場の祭典が終わると話すと「えーっ!」。ちゃんと調べないで来た自分が悪い、来年また来ると話していたが、失意のまま無駄足で帰ってしまうのはあまりにもしのびない。そこで何とか工場の祭典の一端でも味わってもらえないだろうかと、関係者と一緒に頭をひねった。
工場の祭典の参加企業は、9日はゆっくり休んで10日からリフレッシュして平常業務に戻るので、開いているところはなさそう。思いついたのは三条鍛冶道場と燕市産業史料館。いずれも月曜は休館日だが、月曜が祝日の場合は開館し、その翌日に休館する。
三条鍛冶道場は午前9時開館で、和釘づくり500円、ペーパーナイフづくり1,000円、包丁研ぎ300円でワークショップに参加できる。中学生はそれぞれ半額。
燕市産業史料館は午前9時開館で入館料がおとな300円、中学生以下100円。無料のミニススプーン作り体験やぐい呑みで1,500円からの純銅ビアカップ鎚目入れ体験に参加できる。第43回燕手仕事展を開催中で、世界のスプーン館と矢立煙管館も併設している。
いずれも工場見学の代わりにはならないかもしれないが、工場見学に興味のある人なら多少でも楽しんでもらえるのではないかと思う。あわせて食事処として背脂ラーメンの提供店も紹介した。
あとになって思いついたが、高級箸の三条市・マルナオ株式会社、つめ切りの三条市・株式会社諏訪田製作所は本社に設置されているショップが9日も営業しているはずだ。購入なら燕三条地場産業振興センターや燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」で数多くの燕三条地域の逸品を選ぶことができる。
また、とりあえず行き先に困ったら燕三条地場産業振興センターのインフォメーションや「燕三条Wing」のレジカウンターとなりにある観光コンシェルジュに問い合わせるのがお勧めだ。