衆院選新潟2区に出馬した共産党の新人、五十嵐健彦氏(37)は11日午前10時から燕市・JR吉田駅前で街頭演説を行い、「新潟県内では野党の統一候補ができた。わたしはワクワクした気持ちでいっぱい」とこの総選挙に期待を膨らませた。
五十嵐さんは10歳から始めたバイオリンを大学で専攻し、今もたバイオリンで新潟交響楽団の団員。街宣車の上からいきなりベートーベンのバイオリンソナタ第5番「春」の一節を玄人はだしの演奏で聴かせ、「安倍政権を倒して政治に“春”を迎えようじゃありませんか」と始め、共産党は北信越で2議席以上の獲得を目指して頑張っているとした。
「何のための解散なのか」、「先の通常国会では安倍首相とその友だちによる国政の私物化が大問題になった」、森友学園に8億円の値引き、加計学園に今治市と合わせて133億円が使われたとし、「一方で国民に重い負担を押しつけて一方では自分のお友だけは優遇する」と批判した。
今回の衆院選は対立構図が明確になってきたが、希望の党も安保法制賛成、憲法改正推進で「自民党とまったく変わらない」。一方で立憲民主党とは共闘することを確認した。先の参院選新潟選挙区での森裕子氏、知事選での米山隆一氏の勝利で「新潟では市民と野党が力を合わせて政治を変えるのが当たり前の姿になりつつある。今度は3度目の共闘。この新潟から市民と野党の共闘の大波を起こしてこの新潟から日本の政治を変えようではないか」と訴えた。