11日に始まった「新潟県犯罪のない安全で安心なまちづくり旬間・全国地域安全運動」に合わせて燕署は翌12日、燕市・戸隠神社のオリジナルキャラクター「つばくろちゃん」を燕警察署広報大使に委嘱した。
認定こども園「真学園」(田辺良文園長・燕市灰方)の年長児40人と燕地区職場警察連絡協議会、燕地区少年警察ボランティア、特殊詐欺防止推進員ら13人が参加。藍澤洋一署長からつばくろちゃんに12日から20日まで燕警察署広報大使とする委嘱状を手渡した。
園児はつばくろちゃんが描かれた台紙に1人が1枚ずつ書いた特殊詐欺防止標語を署内のパネルに張り、代表して2人の園児が「きけんなでんわはしらんぷり」、「わるいこえがきこえたらけいさつをよぶ」と書いた標語を読み上げて手渡した。
藍澤署長は、園児に知らない人についていかないこと、川など危険な場所にできるだけ近づかないよう子どもたちに注意した。また、9月末までの軽犯罪の認知件数は県内で前年同期より1100件少ない9500件、同じく燕署管内では30件少ない279件と減っているが、燕署管内の特殊詐欺被害は3件の被害額475万円で、昨年1年間の3件、1850万円と比べて被害額は大きく上回っており、「皆さんの協力をお願いして燕が安心、安全な住みやすいまちになるように」と願った。
つばくろちゃんが登場すると園児は「かわいい!」と歓声を上げ、まるまるとした体形のつばくろちゃんにさわってご機嫌。パトカーも見学させてもらい、パトカーの拡声器でしゃべったりしてはしゃぎ、つばくろちゃんも巨体を運転席に押し込もうとするなど悪ふざけして笑いを誘った。
燕署の広報大使委嘱は初めて。地元に親しまれたオリジナルキャラクターで特殊詐欺被害防止を呼びかけてもらおうと、つばくろちゃんに大役をお願いした。つばくろちゃんは、燕市が合併した年に誕生し、11歳になった。「つばくろ」は鳥のツバメの別名。着ぐるみは2年前に完成し、戸隠神社の行事への参加を中心に活動して市民にも定着しつつある。
このあとの活動は、14日午前10時から燕市井土巻3、イオン県央店北側出入り口で燕署、燕地区職場警察連絡協議会、燕地区少年警察ボランティアとともに来店客に広報グッズを配布して特殊詐欺被害防止を訴える。