第12回燕市美術展覧会(市展)が13日から16日まで燕市吉田産業会館で開かれており、入選以上の応募作品126点をはじめ、燕市美術協会会員出品74点、審査員作品5点の合わせて205点を展示して市民の手による芸術の秋を味わってもらっている。
部門ごとに作品を展示して午前9時から午後6時まで、最終日は午後4時まで開場。作品は5つの部門ごと受賞作品がわかるように札をつけて展示している。人間国宝の金工家、玉川宣夫さんは「木目金 花瓶」を出展している。
5つの部門ごとに14、15の2日間にわたって作品解説会を開く。開催が早い順に、14日午前10時から工芸・彫刻で桑山弥宏さん(日本工芸会正会員)、11時から書道で山賀光雲さん(新潟県美術家連盟常務理事、玄心会理事)、15日は午前10時から写真で清水重蔵さん(日本写真家協会会員、熊野古道写真学校講師)、11時から洋画で藤井裕子さん(国画会会員、県展委員)、午後2時から日本画で関登美恵さん(日展会友、県展参与)がそれぞれ解説する。
カラー印刷の出品目録を100円で販売しており、第6回展以降の過去の目録も販売している。また先に開かれたMOA美術館つばめ児童作品展の努力賞以上の23点と8月5日に燕市が開いた「子ども写生会-水道の塔を描こう-」の作品40点ほども展示している。
毎年恒例の燕市民の芸術の祭典。ことしの応募は日本画24点(24人)、洋画21点(18人)、工芸・彫刻20点(18人)、書道31点(31人)、写真45点(30人)の5部門合わせて141点(121人)。昨年の148点(131人)を点数、人数とも下回った。展示数でも昨年の209点を下回る205点で、ことしも減少に歯止めがかからなかった。
来場者を増やそうと、開場時刻をこれまでの午後5時からことしは午後6時までに1時間、延長した。昨年は延べ1,711人が来場している。初日14日は晴れ間が広がったこともあり開場から正午までの3時間で120人が来場し、出足は好調だった。