弥彦村は、16日から22日まで来日している友好都市のモンゴル国トゥブ県エルデネ村からの友好親善訪問団を初めて受け入れ、交流している。
弥彦村は昨年8月、エルデネ村へ3泊4日で弥彦中学校の生徒6人の訪問団を派遣し、あわせて友好都市協定を締結した。毎年、交互に訪問団を互いに派遣する計画で、ことしはエルデネ村が初めて訪問団を派遣した。
訪問団はエルデネ村義務教育学校の9歳の4年生から17歳の12年生まで6人。それに学校の校長とソーシャルワーカー、村役場広報担当職員の合わせて9人を団員に16日夜、弥彦村に到着。弥彦村内でホームステイも行って弥彦村や県内の文化、歴史、産業などにふれ、21日に上京して東京観光も行い、22日に帰国する。
17日は弥彦村役場を訪れたあと野積海水浴場や弥彦神社、弥彦山ロープウェイなどを回った。当初、野積海水浴場は計画していなかったが、さわやかな秋晴れに恵まれたこともあって急きょ、コースに組み込んだ。
内陸のモンゴルには海がなく、団員全員が初めて見る海。目の前に広がる海に「すごい!」と声を上げ、おとなも子どもも目を輝かせた。海の向こうには佐渡もくっきりと見え、これ以上ない好天に恵まれた。海水浴シーズンはとっくに終わっているが、子どもたちは靴を脱ぎ、ズボンのすそまくって海の中に足をつけた。
貝殻を拾い集めたり、スマホで自撮りに熱中したりと時間を忘れてはしゃぎ、気が付けばズボンはひざ上までびしょびしょに。もっともモンゴルではすでに日中の最高気温が10度に届かず、夜は−5度にも気温が下がっているだけに、子どもたちにとっては汗ばむ陽気で、ほとんどが半袖だった。
12年生のナランガラブさん(17)は、初めて見る海に「思ったより広くて、広くて」と驚き、波は「力強くて迫力がある」。海の水は「冷たくない。ぬるいくらい。泳いでいいなら泳ぎたい」と秋の海もモンゴルの子どもたちには水泳の適温だった。