野田聖子総務相が17日、新潟県入りして午後0時半から三条市役所前で衆院選新潟4区に出馬した自民前職、金子恵美氏(39)の街頭演説で応援演説を行い、集まった約400人に自民党候補への支持を訴えた。
野田氏は、全国で厳しい選挙になっているのは「自民党に気の緩みがあった」、「自民党にご理解をいただけないのはすべて我々のせい。安倍総理の人気にあぐらをかき、支持率で油断をし、切磋琢磨にいそしまなかったところもある」と自民党に非があることを反省した。
少し安倍首相を注意をしただけで「反安倍と言われて迷惑している」が、安倍首相に一緒に自民党の立て直しをやってくれと言われ、「みんなで頑張ろうと安倍さんと一緒に全国を走り回っている」。
安倍政権は「そこそこ成功している」が、「皆さんには納得いかないところがある」。その結果、個人消費が伸びていない。いちばんの問題は人口減少で、若い人たちこそ国がしっかり支えて応援していかなければならず、「消費税をしっかり予定通りいただくこと」で「高齢者の幸せを担保するための若い人たちの活力のためにしっかり使っていただきたい。それを申し上げにこの選挙に伺わせてもらっている」と、安倍首相が燕三条で演説したときにもふれなかった消費税の引き上げに言及した。
郵政民営化を問う解散に反対したために無所属として戦ったときは「議席をとったけどまったく役に立たなかった」と振り返り、「誰がいい、誰が悪いというよりも現実問題としてやっぱり大きな組織として取り組まなければ解決できない問題なんだということをぜひとも皆さまには客観的に受け止めていただいて正しいご判断でこの選挙を勝ち抜いていただきたい」と政党に所属している候補者を選ぶよう求めた。
野田氏は集まった支持者ら全員と順番に握手し、サインをしたり、記念写真に写ったりと大サービス。「金魚鉢」と呼ばれる金子氏のガラス張りの街宣車に「金魚鉢は初めて」と興味津々で乗り込んだ。「心配ですよね。自分も若いころさんざん選挙で苦労してきたから。とにかくひとりでも多くの支援してくれる人とのえにしができればいいなと一生懸命、頑張ります」、「(今回の選挙は)厳しいですよ。厳しい方が人間は育ちますから」と話していた。野田氏はこのあと見附市、岩手県盛岡市で演説した。