加茂市岡ノ町、貸しアトリエ「あとりえきっか」では、20日から29日までの金、土、日曜の6日間、「箱展〜作家たちのBoxArt展3〜」を開き、「箱」をテーマに制作したオーブン粘土や書、陶芸などの作家8人の作品を展示している。
箱展は、一昨年から開き、3回目。同アトリエ主宰の長谷川優子さんが呼びかけて、ふだんは日本画、彫刻、蒔絵、粘土人形、ミニチュア、編みぐるみなど、さまざまなジャンルの作家に参加してもらっている。
今回は8人が出品。「箱」から発想した作品と日ごろ制作している作品をあわせて展示した。ほかに日本画の斉藤和行さんの教え子で、日本文理高校美術部の4人の作品2点も展示している。
前日19日の開催準備には唯一、県外から参加のミニチュア作家「*puco*」こと小田淳子さん(宮城県仙台市)も作品の搬入に訪れた。
小田さんの作品は、オーブン粘土で高さ1センチほどのリスや、それよりも小さな花やキノコなど小さな世界を生み出す。細かな表情を生み出すパーツまでも、指先で粘土をこねて作り、組み合わせる。その小さく、精巧な世界にはファンも多い。
主にブログやSNSで作品を発表しており、実際に作品を見られるのは、販売委託をしている東京都内と仙台市の雑貨店に限られる。箱展には初回から参加しており、今回は5点を出品。小田さんの作品をじかに見られる貴重な機会でもある。
20、21、22、27、28、29日の6日間、午前10時から午後5時まで、最終日29日は午後3時半まで開く。入場無料。会場は、加茂山公園駐車場前から加茂駅に向かって数百メートル先の左側、「ショッピングセンターメリア」の裏。出展者は次の通り。敬称略。
▲太田亜矢子(陶芸)▲木村富美子(漆)▲斎藤和行(日本画)▲土田朋子(版画)▲中村暢子(書)▲鷲塚佐恵子(羊毛)▲まーす工房(粘土)▲*puco*(粘土)
■展示作品より